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アルファとオメガがマース地方に辿り着いた時、砦は無残にも破られ、様々なモンスター達が豊かなこの国へ侵入しようと押し寄せていた。
「カリュウ宮の兵士達にも応援を要請しろ!」
マクロファージ隊の兵士が叫ぶ。
NK隊の兵士達が隊列を組んで銃を構え、砦を越えてやって来たモンスター達を次々と撃ち殺していく。
「マクロファージ隊、ビースト化!」
そう叫んだのはマクロファージ隊の隊長だろうか。
NK隊が一気に後方へ引き下がる。
代わりに前へ出てきたマクロファージ隊は、その身を何倍にも巨大化させ、額に大きな角を生やし、獣のような牙を剥き出しにして唸り声を上げた。
「きたきた」
アルファが小さく口笛を吹く。
オメガは少し眉をひそめた。
マクロファージ隊は、常に最前線で戦う兵達だ。
古代種の力を濃く受け継いでいるためか、ビースト化して戦うことを得意とする。
NK隊のように銃で戦うことをしない。
彼らの戦い方は全くスマートではなく……オメガは彼らの戦いを見るのが苦手だった。
まあ、どのみち、敵を殺すことに変わりはないのだが。
巨大化したマクロファージ隊が、次々とやって来るモンスター達に襲い掛かる。
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