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伊藤恵子は、そのまま何も言わずに走り去った。
彼女の後を追うように、事務所の中へ入って行くと、伊藤恵子の周りには数人の女性社員がおり、その全員が同じような目で私を見ていた。
いいぞ、いいぞ! どんどん、私を軽蔑の眼差しで見るがいい!
私はそう思いながら、ポケットの中から薄汚れたマスクを取り出した。
そして、そのマスクを伊藤恵子を見ながら、このマスクの元の持ち主を見ながら、ゆっくりとかける。
うん。やはり、本人を目の前にしてやるのでは、興奮度が違う。
私は溢れ出る笑みと、膨らむ股間を隠そうともせず、事務所を後にした。
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