*いちご*

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兄さんはいつだって僕を守ってくれた。 背も小さくてハッキリしない僕は、よくいじめの標的にされた。 怖くて怖くて、やめてって言いたいけど、それすら怖くて。 涙を流してされるがまま。 そんな時助けてくれるのは、いつも兄さんだった。 いつも助けてくれる、広い背中が、 僕は大好きだった。 きっともうすぐ。 あと少ししたら兄さんが来てくれる。 そればかり考えていた。
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