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翌日。
「おぉ、高峰。
今回も現場に居やがったか。」
「好きで居る訳じゃねぇよ。
で?
何か分かったのか?」
「ガイシャの頭部には鈍器で殴られた跡があった。
それに加えてロッカーのドアに何度も顔をぶつけた跡も見つかったよ。
頭部を殴った鈍器はまだ見つかっとらん。
死亡推定時刻は昨日の夜7時~7時半の間だそうだ。」
「私と竜之介が財布を取りにここに来たのが7時40分ぐらいでした。
そうなると私達が来る少し前に店長は殺されてたんですね…。」
「なぁ、刑事さん。
今回の事件は内部の犯行と見て間違いないと思うんだけど、警察はどう見てるんだ?」
「警察としてもそうだ。
このロッカーは関係者以外立入禁止だし、レジの向こう側だから忍び込むのはまず無理だ。」
「だよな。」
「でも内部の人間でもこれを開けるのは鍵がいる。
そうか!
業者が犯人と言う可能性も…。」
「…ねぇよ。
それより関係者は?」
「おぅ、ここの店は人手不足で一人ずつ交代交代で店番しとったらしい。
今日は四人で回ったそうだ。」
「うん、私と奈緒と店長と幸子さんだよ。」
「あの、本当なんですか…?
店長が…。」
「あっ…幸子さん。」
さっきまで泣いていたらしく目が赤い。
「幸子さん、店長と恋仲だったんだって…。
可哀想だよね。」
「心中、お察し致します。
ですが、今はこう言った状況ですのでお話しをお聞かせ願えませんか?」
「はい…。
私はその時間は買い物をしていました。
その時のレシートです。」
大きく膨れ上がった小銭入れを取り出し、中からレシートを出す。
「高杉デパート夜7時か。
このデパートはここから少し離れてるな。」
「あっ…あたしは友達と7時に待ち合わせしてたからその後は朝まで遊んでたわ。」
おずおずと奈緒が言う。
「ったく…最近の若いもんは…。」
「貫禄出てんぜオッサン。」
「うるせぇよ。
とりあえず昨日のメンバーはこれで終わりだ。
一応、昨日出てない二人にも話を聞いたが、それぞれ家に居たそうだ。
中野は一人暮らしだが新聞の勧誘が7時に勧誘に来とったらしい。
もう一人の米元は家族と居たらしいから家族が見とるからな…。」
「全員アリバイ確定か…。」
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