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「だってそうじゃないか!
店長の死体は彼女のロッカーに入っていたんだろ!?」
「私は…。」
「華夜のアリバイは俺が証明するぜ。」
「りゅっ…竜之介。」
「犯人は華夜じゃない。
犯人は別に居るんだ。」
「ならどうやったって言うんだ!?
ロッカーはカードキーが無くちゃ絶対に開かないのに…。」
「犯人はカードキーなんか使っちゃいないよ。
そんな物無くてもロッカーは開けれるんだ。」
「そんな馬鹿な!
ロッカーのセキュリティーは完璧なのに…。」
「確かに完璧だろうな。
でもその完璧なセキュリティーの盲点を付いたんだ。」
「盲点だと?」
「これ以上は言わない。
まだ分からない事もあるからな。
でも華夜の疑いは晴れたよな?」
「っ…。」
「高峰!
そろそろ良いだろう…?」
「刑事さんもちったぁ自分で考えろよな?
探偵ってのは全ての謎を解いて、自分の推理に自信を持って始めてそれを説明できるんだよ。」
「それは竜之介が好きな推理小説の主人公はの話しでしょ?」
「まぁな。
90%って言ったが実際ひっかかる所もあるんだ。
例えば被害者の死因とかさ。」
「うむ、ロッカーのドアに何度も頭を打ち付けてだな。」
「あぁ、何で犯人はそんな事したんだろうか?」
「そんなのトドメをさす為だろ?」
「トドメをさすなら鈍器があるじゃないか。
一発で致命傷にならないにしてもそっちでも可能だろう?」
「まっ…まぁ、確かに。」
「実際ドアだってそんなに硬くは無いんじゃないか?
殺傷能力としてどうなんだよ?」
「鍵の部分は色んなもんがごちゃごちゃしとるからな。
あの辺りでやられたらしい。」
「そうか…。」
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