初日!

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圧倒的な雰囲気。鋭い眼光は見る者を怯えさえ動きを封じるといっても過言ではないだろう。それ程までに彼女、十神飛鳥の存在感は飛び抜けていた。 「ふむ。早速だがみんな、机の中を確かめてみてくれ、おそらく小さな箱があるはずだ」 そう言われクラスのみんなは自分の机に手を入れ、探り出す。俺も片腕を突っ込んで確認。中に何かあるのを確かめ取り出す。それは、正方形の赤い箱だった。いや、箱というよりブロックか。開封口がなく、光を反射する程の艶やかさ。 「よし、みんなあるな。去年、中だった奴ならわかるだろうが、新入生も混じってるからまた説明するぞ。今君たちの手元にある箱にはな、Artificial Intelligence、つまりAIという人工知能が組み込まれている。これは未開発地区へ行くときや、この学園で模擬戦闘を行う場合のほかに、日常生活のサポートまでしてくれる。ま、君たちのこれからの相棒だ。で、重要なのはこれからだ。このAIは君たちの感情を糧に武器を精製する機能も備わっている。これは未開発地区での探索を考慮して上層部が作り上げた最新技術だ」
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