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言ってやったぜと胸を張る。
「では早速、AI、にお前たちのデータを入力してもらう。まず箱に手をかざして見ろ」
いわれた通りに箱に手をかざす。
ブゥゥゥン、ピー、ピー、ピー。
何かが起動する音がし、同時に光が2、3度瞬いた。
『指紋登録完了。DNA登録完了。再起動して音声認証に入ります』
シュゥゥゥゥン。電源が落ちる音がして動かなくなった。再起動って言ってたから大丈夫なんだよな…。
「よし!全員再起動待機状態まで終わったな。次は口を近づけて起動コードを言え。コードはなんでもいいぞ。では早速始めろ」
起動コードって、イタいのつける奴とかいんだよなぁ~一人は。
そう思っていると近くの男子が、『こい!我が刃、ザ・ソード!』や、女子が『光よ!我が身に集え、シャイン・フォース!』などなどなんともノリノリなクラスだった。てか光って好きだなみんな。
箱を見る。俺は何て言おうか…。お、俺もみんなみたいにダークなんちゃらやザ・なんちゃらとかいったほうがいいのか?うーん。キメラティック・レイ…こんなところか?
「き、き…」
「おい!平!早くしろ!あとお前だけだぞ!早くかっちょいのつけろよ!」
十神先生が催促し、クラスのみんなが俺を見る。何か目がきらきらしていらっしゃるのですが…。
「き」
「「き?」」
「き」
「「き?」」
「起動……」
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