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◎
「そんじゃまぁ、お前ら再起動中だから今は下手に触るんじゃないぞ!っと、再起動を待ってる間にこのクラスの学級委員を決めるぞ~。立候補、他薦なんでもいいぞ~」
ざわめき出す教室。学級委員か、目立ちたがりの奴が立候補するパターンか奥手な奴が押し付けられるパターンの2つが定番だよな。
そんなとき、1人の女子が席を立った。確かあれは…鶉(うずら)さんだ。十神先生が来るまでよく喋っていた人だ。
「はいはいは~い!平くん最後だったから平くんがいいと思いまーす!」
彼女はにこやかにそう答えた。それに続くように勢いよく席を立ったのはこのクラス、いや学園で1、2位を争うであろう美少女村雨紅花(むらさめ べにばな)さんだ。
「賛成!賛成!賛成!」
何いっとんじゃこのアマ―――ズ!!!
「それがいいと思う―!」
「賛成!」
クラスのみんながここぞとばかりに乗ってくる。クールな印象だった月や山糸までも騒いでいる。
やーれ!やーれ!コールが激しい。
「おぉ!お前らいいぞいいぞ!これはもうやらないとなぁ平!」
先生までも乗ってきた!?
後には引けない状況になった。
絶対に嫌だ。やりたくない。半人間不信の俺ができるわけがない!
「い」
「「い?」」
「い」
「「い?」」
「いぃぃぁぁあやりまぁぁぁあすぅ!!」
「「「おおお!!」」」
みんなが拍手を送ってくれる。これは喜ぶところなのか…。
とにかく、俺のクラスは賑やかだった。
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