30人が本棚に入れています
本棚に追加
「女子!男子を求めろ!」
「「「「は、はいっ!」」」」
島霧の気迫に圧される女子。
「男子!言わなくてもわかるな?」
「「「「サー!」」」」
男子(俺を除く)は敬礼をしていた。
「よし、ではこれにて寮の説明は終了!各自部屋へ移動!」
「俺の部屋俺の部屋…あった、ここだ」
寮の3階。一番奥にあった。扉には[菊の間]とプレートがかけられていた。旅館かよ。
キィィと扉の軋む音がしながら扉を開けていく。
「失礼しま~す」
恐る恐る部屋に入る。
「お―。やっときたか」
「遅いわよ!」
「ビリケツさんですぅ~」
先客は3人。どうやら俺が最後だったらしい。
「どうも、遅れてすみません」
3人はそれぞれ用意された勉強机に着いていた。俺も残された机にいく。
部屋は9畳半。なかなかのスペースだった。俺の場所は窓際だった。まず机が中央に4つ。そしてそれぞれの斜め後ろ、部屋の四隅にベッドが置かれている。
「では役者も揃ったし自己紹介でもするか!1年3組、山虎光二。中学からの昇級組だ。光二と呼んでくれい」
山虎はなかなかの顔つきをしていて体つきは大男とまではいかなくても背が高く、鍛えられた体が服の上からでもわかる。
最初のコメントを投稿しよう!