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「俺の名前は平清盛、新入生で、えと、よ、よろしく」
「おう!!よろしく」
「よろしく」
「よろしくですぅ~」
普通の反応?でいいのかな…。
「あ、あの~。ふ、普通だな…みんな」
意を決して訪ねてみる清盛。
「普通って、何か変なもんがよかったんか?」
マジで考える山虎。
「あぁ、成る程ね」
爛童は気づいたみたいだった。
「つまり、平はインパクトが欲しいのね♪いいわいいわ、そういうの」
気づいていなかった。
「2人とも違うかと~」
杉並はしっかりと気づいてくれた、っぽい。
「名前…ですよね、たぶん」
杉並の言葉に静かに頷く。
「名前で何か変なんか?」
どうやら山虎はまだ気づいてないらしい。
「光二はもう考えなくていいわよ。ま、平の名前、珍しいものね。でも笑ったりはしないわよ。てか逆に、クラスのみんなはかなり好意的に話してたわよ?」
「なかなか居ないですもんね~歴史人物の名前の人。わたし的には同じクラスになれて嬉しいですぅ~」
2人の話しを聞いて戸惑う自分と、嬉しい自分がいた。不意に流れる涙。理由も、いや、わかってる。なんで涙がでるのか。痛いほどに。
「ち、ちょっと何泣いてるのよ!」
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