初日!

19/20
前へ
/815ページ
次へ
「俺の名前は平清盛、新入生で、えと、よ、よろしく」 「おう!!よろしく」 「よろしく」 「よろしくですぅ~」 普通の反応?でいいのかな…。 「あ、あの~。ふ、普通だな…みんな」 意を決して訪ねてみる清盛。 「普通って、何か変なもんがよかったんか?」 マジで考える山虎。 「あぁ、成る程ね」 爛童は気づいたみたいだった。 「つまり、平はインパクトが欲しいのね♪いいわいいわ、そういうの」 気づいていなかった。 「2人とも違うかと~」 杉並はしっかりと気づいてくれた、っぽい。 「名前…ですよね、たぶん」 杉並の言葉に静かに頷く。 「名前で何か変なんか?」 どうやら山虎はまだ気づいてないらしい。 「光二はもう考えなくていいわよ。ま、平の名前、珍しいものね。でも笑ったりはしないわよ。てか逆に、クラスのみんなはかなり好意的に話してたわよ?」 「なかなか居ないですもんね~歴史人物の名前の人。わたし的には同じクラスになれて嬉しいですぅ~」 2人の話しを聞いて戸惑う自分と、嬉しい自分がいた。不意に流れる涙。理由も、いや、わかってる。なんで涙がでるのか。痛いほどに。 「ち、ちょっと何泣いてるのよ!」
/815ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加