マイΧマスター

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屋上にはフェンスがなく、そのためかとても開放的に感じる。結構広い空間で屋上に出るとすぐに目に付く庭。上からみると円形で、芝生が生い茂っている。ふと吹く風が気持ちいい。庭の中心には大きめの白い丸のミーティングテーブル。回りには色を意識してか黒のチェアが4つ、等間隔に並べられている。そこに腰掛け、 「それじゃ、ミーティング始めるわよ。まずはみんなAIを出して」 そう仕切りだしたのは爛童。彼女が取り出したのはペンダント型のAI。十字架というシンプルな形だが色は黄色、クロス部分に黄色い結晶が埋め込まれている。 「おうよ。次はわしじゃな」 山虎が取り出したのは青いガントレットだ。光沢のあるその青はみていると吸い込まれてしまいそうな、そんな印象を受ける。山虎のガントレットにも深青の結晶が埋め込まれている。 「次はわたしですねぇ~。わたしはこれですぅ~」 杉並が指にしていた指輪を取る。どうやらそれがAIのようだ。これまた綺麗な深緑。その美しさに目を奪われ、心を奪われた。光があたり、一際輝きを増す指輪に山虎、爛童、俺は思わず声を漏らす。
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