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「はぁ。しゃーないわね。平のは何か武器とか生成できるの?」
腕を組んで問いかける爛童。頬をポリポリ掻きながら、
「う~ん。武器生成どころか、うんともすんとも言ってくれなくてね」
ガンっと音がするほど頭を拳骨で殴られた。
「アンタ使えないにも程がなあるわよ!」
「そんなこと言われたって…。俺も何が何だかさっぱりなんだよ?機械にもそんなに詳しくないし」
「もういいわよ。山虎、風。あんたたちのは?」
「おう!普通に起動するところまではいったが、まだ武器生成は試しとらんな」
「わたしもですぅ~」
2人ははにかみながら爛童に言う。
爛童は呆れたように頭をかかえ、
「なら、私から見せるわ。いいわね?」
そう言うと爛童は机に置かれた自分のペンダントをとり身に付ける。
「準備はいい?ブリューゲル」
『Yes.My Master』
ペンダントに埋め込まれた結晶が瞬きながら音声を発する。一度大きく深呼吸する爛童。続いて、
「我は雷撃を司りし帝。我が天命を聞き届けよ!!我こそは覇者。我こそが雷轟。この身を守りし天の火器を我に授けよ!!雷帝起動!!」
コウッと光が爛童の体から発せられる。眩しすぎて直視できず、腕で視界を遮った。
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