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光が徐々に薄れ、爛童の姿があらわになる。服装は変わっておらず、見た目は別段どうなったというわけではない。が、爛童の両手には中世のヨーロッパを思わせる洋風の銃が握られていた。砲身は白色で長く1メートルほど、グリップは黄色で鮮やかに彩られ、全体的に見た目が綺麗な造りになっている。目を閉じている爛童がゆっくりと瞳を開ける。
「「!?」」
俺と杉並は驚いた表情をするも、山虎は知ってたという風にうんうん頷いている。
爛童の右目には何かの紋章だろうか。龍の刻印が刻まれていた。
「ふぅ。成功っと。これが武器生成よ。私のは銃ね。射撃タイプだから援護になるわ。まだ試し撃ちしてないけれど…ブリューゲル。どの位飛ばせそう?」
『今のMasterのレベルでは20~30メートルが限界かと…』
「そう。まぁ、始めはそんなもんよね。じゃ、ちょっとだけ実力見せてあげるわ」
そう言って爛童は右手の銃を天高く掲げ、
『Ok!敵出現します』
ダンダンダン!と3発発砲する。上空に飛んだ黄色い弾が停止、形をみるみる変えて人型になり、3体の敵が現れる。
黄色く輝く体。遠目でわからないが大きさは2メートルぐらいだ。
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