30人が本棚に入れています
本棚に追加
その中の一体が腕を横に払い光の手裏剣のようなものをこちらに向けて投擲してきた。その数およそ10。
「ちょっと!ちょっと!ヤバいんじゃねぇの!?」
驚く山虎。それとは反対に冷静な爛童。
「はっ!大丈夫よあれくらい!」
ジャキッと2丁の銃を構える。
『オールロック。各主砲安定。発射カウント3、2、1…ファイア』
ババババンッ!!と、それぞれの銃から弾丸が発射される。弾丸は的確に光の手裏剣へと吸い込まれるように向かって命中。見事に全ての手裏剣を撃ち落とした。
「っし!」
満足顔の爛童。俺、山虎、杉並は呆気にとられている。
「驚くのはまだ早いわ。ここからが本番…よ!!」
ダンッと勢いよく地を蹴り飛ぶ爛童。もう少しでスカートの中が見え…
「平くんエッチのは駄目ですぅ~」
頭をガシッと掴まれ視界が反転する。首が嫌な音を発した。
「いだだだだだだだだだだぁぁぁぁぁ!!」
首が、首がぁぁ―。
首を押さえ這いつくばってる隣で山虎が口から泡を吹いて失神していた。もしかして杉並ってヤバい人?
そんな思考をしている最中、ダンダンッ!と銃声。上を見上げると爛童が今まさに光の人型と戦闘中だった。
「はぁぁぁああぁぁ!!!」
爛童が右へ左へひらひらと敵の攻撃をかわす。
最初のコメントを投稿しよう!