初日!

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茶色の衣服に身を包んだ男性が壇上に上がる。髪はまだ黒々としており、若く見える。少なくとも俺の父さんより4つは…。 「新入生の諸君。初めに謝っておこう、すまない。諸君らにはこの学園で時には危険なこともすることになるだろう。だが安心してくれて構わない。私や職員が責任をもって諸君らを守り抜く。と、少々話がそれてしまったな。長話はなんだからこれだけ言っておくことにしよう。新入生523名は、在校生705名の背中を見て育て!小中高関係ない。高は小中から中は小高から小は中高から、学べるモノは全て学べ!年上年下そんなものは関係ない!いいか、目の前に障害があるなら越えてゆけ!諸君らには大いなる期待をするとともに、道行く夢に幸おおからんことを願って、祝辞とすることにする」 「では席につけ」 すらりとした長身の女性教師の言葉とともにクラス中の生徒はすぐに行動を開始、ものの十秒で席についた。 「私は今日から君たちの担任になる十神飛鳥(じゅうがみ あすか)だ。よろしく。だが、君たちに生易しくするつもりはない。時には未開発地区に入ることもある。この学園は職場と思ってくれ。学生という身分ではあるが君たちも立派な大人だ。いいな!」
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