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ろくろ首 2
気がついて見ると、せまい部屋のベッドの上に寝ていた。
窓はなく、裸電球が一つあるだけだった。
おれはさっきから首に妙な違和感を覚えていた。
壁にかかっている鏡の前に行くと、首を調べた。
おれは仰天した。
おれの首は少し伸びて、ろくろ首になっていた!
あの少女が、おれをろくろ首にしたに違いない。
おれは怒りがこみあげて来た。
こんな首では大学の考古学教室へ顔を出すことは出来ない。
おれはドアをめちゃめちゃに叩いた。
「亀代!開けろ!ここから出せ!」
するとドアの下の隙間から画用紙が入れられた。
おれはそれを拾い上げた。
それにはこう書かれてあった。
「静かにしないと、もっと首を伸ばす」
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