澄んだ空を見上げたら

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動き出す車。 遠ざかる研究所。 景色を眺めているとミシェルの墓の前にスノーが見えたような気がした。 驚いて見直すと墓の前には誰もいない。 しかし確かにそこにスノーがいたかのように薔薇の花びらが舞い上がる。 (行ってきます。お母さん……) カテリシカは気付いていないのかそれとも俺の幻覚だったのか……。 廃墟の町を抜け暗い森を越えたどり着いた見知らぬ町。 好奇の目線。
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