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射手座の彼
ある晴れた日の午後、
突如空から大量の矢の雨が降ってきた。
通行人は矢を喰らい残らずハリネズミの様な姿に変わり果て、
弁慶の様に立ち往生する者もいた。
あまりの高度から降り注いだため矢はコンクリートにも刺さり、
まるで草原の様だ。
家や車の屋根も剣山の様になり修復は不可能
針山地獄の形相をていしていた
すると今度は空から巨大な馬の形をしたUFOが舞降りた、
「馬の形」と言ったが首はなく、
そこから人間の様な形をした生き物が現れてこう言った
「地球の皆さんはじめまして!
我々はサジタラサヤワアヤカサヤキサフヒウス星から来た宇宙人です」
生き残った人間は言いました
「なんて残忍な地球侵略をする奴らだ!!
てか名前長っ!」
「侵略に来たのではありません。
地球人には覚えにくい星名だと自覚していますが、
貴方たちから見たら射手座の星の一つ。
だから、
『あぁ射手座の奴らか』と解ってもらうために射手が使う「矢」とかいう原始的な武器をプレゼントし、
『馬』という射手の下半身型の宇宙船できました」
彼等は友好のため、
解りやすい自己紹介をしたつもりだったのだ。
確かに忘れられないが、
友好は結べる筈はなかった。
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