善悪

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善悪

とある採石場にて、 正義のヒーローと悪の怪人の戦いが繰り広げられていた。 「貴様に正義の鉄槌を下す時だ!」 「何を~!お前らかかれい!」 「キエェ~!」 怪人の命令で戦闘員たちがヒーローに襲い掛かる。 しかしいつもの如く纏めてやられていくのだ。 「とう!とう!」 「ギャ~!」 「おのれヒーローよくも!」 怪人も襲い掛かるがヒーローにはかなわない。 「今だ!必殺ヒーロービーム!」 「ぐはあぁ!」 怪人もやられたと思った。 しかし倒れていた戦闘員が最後の力で起き上がって楯となり、 怪人をビームから守ったのだ。 「貴様!何で俺を庇った!?」 「怪人様…ヒーローを倒す可能性があるのは…我々戦闘員でなく、 貴方なんですよ…」 「馬鹿!だからと言って楯になるやつがあるか!」 「怪人様を…守るのが…我々戦闘員の使命…ですから…どうか奴を倒して…下さい…」 「俺はいつもお前達を、 捨て駒程度にしか思って無かった様な奴なんだぞ! 死ぬな!」 「貴方の様な…怪人様に仕えれて…幸せでした…」 「俺もお前の様な戦闘員を誇りに思うぞ!」 「ありが…とう…」 涙を流す怪人の腕の中で、 戦闘員は微笑みながら息絶えた。 戦闘員の亡きがらをそっと地面に置くと、 怪人は怒りと悲しみに満ちた顔でヒーローに対峙した。 「ヒーロー!今まで貴様が命を奪って来た戦闘員のためにも! 貴様を倒し世界征服を成し遂げる!」 これにはヒーローも困惑した。 「ぐっ!これではどっちがヒーローで、 どっちが怪人かわからん!」
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