∞∞ 変態 Σ(3Д3)∞∞

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∞∞ 変態 Σ(3Д3)∞∞

「なあなあ、友達になってくれへん?」 彼女にフラれ『やはり某(それがし)には日鞠しかいないでござる』と熱く誓った矢先の楽しいイベント会場で、髪を後ろでまとめた関西弁で高い声のくの一のコスプレをした綺麗な子に袖を引っ張られ そう言われた。 この格好は確か…戦国『錦』の春清ん家の忍五人衆の一人、雪之丞。 「えっと、君は…誰でござる?」 「あ、名前も言わんと。『潤』って言います。よろしく」 ニッコリ微笑まれ、不覚にも美しく、思わずドキリとしてしまう。 「あ…あっそ…ふーん…じゃあ」 逃げるようにクルリと回って次のお気に入りの作家さんのもとへ行こうとすると、買い込んだ同人誌やグッズなどお宝でいっぱいのリュックを掴まれた。 (ヒマたぁん、help!) 「だあ!ゴルアッ、話聞いてんのか?アンタ名前は何や?あ、下の名前でええで。ほれ、何ちゅうねん?」 「ひ…久…です」 (恐いよう…ヒマたん。ヤンキーくの一だよ) 潤と名乗る子は、『久ちゅうんか。ちょ、携帯貸し』と完全にビビっている俺から携帯を奪いとり、サクサクっと何やら赤外線送信している。 「帰ったらメールしてや。待ってるからな。今日中に送ってけえへんかったら…」 「送ります。送ります。間違いなく送ります」 そう言うと、アドレス帳のサ行のページを見せて『ここやで』と言ってから、向こうで呼んでいる友人らしき男達と合流し、一緒に数人の女の子達のカメラにおさまっていた。 (うひぃ…ヒマたん、全然萌えない恐いくの一に出会っちゃったよぉ) 泣きそうなまま家に帰り、買ってきた物を整理しながら、潤のことを考えてみる。 さんざん悩み完全スルーしようかとも思ったが、恐いし一回送るだけならとメールを送ってみた。
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