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目が覚める、未だフワッとしている意識を呼び覚まそうと
冬の寒さが身に染みる中でぼんやりと考え出す
夢の記憶が残っていないのは良くある事だ、でもハッキリと覚えている
「………っ、ふぁ…あ」
あくびをしながら大きく伸びをする
すっと上半身を起こす
すると、大変な事に気が付いた
「……………此処は、何処ですかね」
辺りは見覚えの無い森、夜明け前の薄暗い時間帯だろう
「荷物は無し、服装は…袴?」
新品の様に綺麗な袴だけどいつの間に………
身の回りの確認を出来る限り進めて行く
特に体に異変は無し、服装が袴、極めつけ場所が森の中
「……これは念願叶ったってやつ?幕末?幕末だよね、戦国とかだったら許すまじ」
……自身の身に起こった事に舞い上がりながらも自問自答を繰り返す
「でも袴とか服装が最初からしっかりしてるって結構良いかも…」
怪しまれる要素が減るという事だし……
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