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―HAPPY BIRTHDAY ゆま ちゃん―
そうチョコレートで書かれてた。
部屋には、誰も居なくて、寂しかった。
お父さんは元から仕事ばかりの人で帰ってくるのは月一。
―――お父さんは仕事を頑張ってる。
それはあなたを育てる為よ、ゆま。
じゃあ、お母さん、お仕事に行ってくるから、静かにしてるのよ。
お母さん…
やめてよ、そんな嘘。もう聞き飽きたよ。本当は知ってるんでしょ?
お父さんは違う女の人の所にいるんだよ?
お母さんは、悲しくないの?
そっか。
最初から二人の間に愛はなかったんだ…。
あたしはイラナイ子。
それから一週間しても家には隣のおばちゃんが様子を見に来るだけで、お父さんとお母さんが帰ってくることは、なかった。
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