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それゆえに、賢の護への態度は、甘い。というのが、周囲の評価だった。
賢は講義終了後、某国の大使館へ向かった。話はとっくについているのか、面会を求めるとすんなり通された。それはそれで、ちょっとどうかと思うが、気にしない事にした。
バーデンの当主リヒャルトに挨拶をすると、ぶつぶつ文句を言いながらも、嬉しそうな顔をしていた。そして賢が某国滞在中は、留学していて会えなかった、リヒャルトの愛娘・カーリエにも会う。
カーリエは、貴族の娘として育ったが、素直なお嬢様で、色白で病弱そうなイメージだった。
父親に似た薄く明るい茶髪に、同じく明るい茶色い目。ただ、最近の日本人は髪を染めたり、カラーコンタクトをしていたりするので、日本を歩いていても違和感は無いだろう。
笑顔がひまわりのように明るい娘。
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