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近所のマダムたちの冷たい視線が俺の体に刺さっているが気にせずに進んでいると家の前に到着した。
智也「着きました。ここが我が家です」
「大きいですね」
智也「一応、親が金持ちだから」
「「「「「「「「お邪魔しまーす!!」」」」」」」」
そう言って民族達は俺の家に入った。
智也「取り敢えず、俺は寝る」
「もうおねむなんですか?」
智也「どっかの誰かのせいで余計に疲れたわ!!」
「それって誰のせいなんです?」
なにこの子、ムカつくんですけど!!
智也「ちっ、アンタら先に風呂入ってきたら?」
俺は相手に聞こえない位の舌打ちをしてからキッチンへ行き、風呂の電源を入れた。
智也「風呂場は真っ直ぐ行った所の突き当たりだから」
「「「「「「「有難うございます」」」」」」」
そう7人は風呂場に向かって走りながら言った。
智也「あれ、行かないんですか?」
「あっ後で入らさせて頂きます」
なら聞きたかったことを聞かせて貰おうかな。
智也「いきなり聞いて悪いんだけど何でそんな格好しているんですか?」
目の前にいる彼女は、えっそれ聞くの?聞いちゃうの?と言わんばかりの目をして俺の質問に少しビックリした彼女はゆっくりと口を開いた。
「あのですね、私達は前に仕えていた人の元で働いてたんですが、その方は毎晩酒に溺れていて、遂に我慢しきれずに内緒にしていた計画を実行して今に至ると言う事です」
智也「そ、そうなんだ」
やべ、半分聞いてなかった。
その後も皆の趣味などを聞いていると体をサラシ状態にしたちびっこがリビングにきた。
智也「ちびry、もう出たの?」
ちびっこって完全に言う前に目付きが鋭くなり俺を睨んできた。
「今何か言いませんでしたか?」
最近のちびっこはお耳が中々やるようだな。
智也「お、俺がそんなこと言うわけないでしょ?」
「まぁ良いです。そんなことより……」
ちびっこはいきなり冷蔵庫に走って行き、冷蔵庫を勝手に開けて何か白いのをとって飲みだした。
人の家の冷蔵庫を勝手に開けるとは親の躾がなってないんじゃないの?
「うぇ、なんですかこの牛乳!?ドロドロだし、何か酸味がします…」
それタルタルソースだから!!思いっきり瓶に“タルタルソース”って書いてあるから!!カタカナ読めないのこの子は!?
「妙な物ばっか置いてるなぁこの家は」
何なのこの子!?失礼にも程があるでしょ!?
と思っていると後の6人もリビングにきた。
俺は募る怒りをフルパワーで静めて先に風呂に入ることにした。
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