No.2 やっとこさ本文

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「以上デ天童峰学園入学チュートリアルヲ終了致シマス」 「やっと終わったか…」 唯一の光源であったモニターが消え、漫画喫茶の個室のような狭苦しい席で面倒くささを顔いっぱいに浮かべているのは俺こと舞島 烈(マイジマ レツ)だ。 「まったく、どうやって寝れなくさせてんだか」 学園が開校された当初、このチュートリアルを寝て過ごす不届者が相次いだらしく学園の意向により睡眠妨害機能を追加させたらしい。 (まぁ俺もその不届者の一人にあたるんだがな) わざわざ知っていることをもう一度聞かされるというのは相当に退屈だった。
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