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「キャー!!」
突如として女性の叫び声が響く。叫ぶのも無理はない。なぜなら自分の目の前に怪人がいるからである。
「いいねぇ~その叫び声。これから絶望する奴には、ちょうどいい叫び声だ。」
怪人は女性に近づきながらいう。
女性はなんとかして逃げようと後ろに向かって走り出す。
「逃がすかよ。」
怪人は軽くジャンプし、女性の行く手を阻む。
「この《ナーガ》から逃げれるわけないだろ。おとなしく絶望しろよ。」
ナーガはにやつきながら言い、女性に近づく。
「嫌…、嫌…。」
女性は怯えながら後退りする。
「さて、そろそろ絶望してもらおうか。」
そう言うとナーガは剣を取りだし、女性に襲いかかる。
「終わりだー!」
「嫌ー!!」
その時だった。
「女性に乱暴はよくないぜ、ファントムさんよ~。」
突然、若い男性の声が響く。
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