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デウス「あ、キミの最期を見せてあげないとね。はい」
スキャナーを起動し、何か一枚の紙をテレビ画面に映し出す。なんてアナログ。
「――って」
テレビ画面に映し出されたのは、俺。つまり、生前の俺が、口から血を垂らし、ナイフを突き立てられて、血の海で絶命してるという写真が――
*「警察に知り合いでもいるのか?」
デウス「居ないよ!?」
「いや、だってコレ……どう見ても殺害現場の写真だろ。プライバシーの侵害だぞコラ」
「人の話を聞いてよ……言ったでしょ?キミの最期を見せる、って」
ああ、言ったな。だ が し か し
*「これじゃ殆ど分からねえよ!俺の死因だけだよ!理由も現状も分からねえよ!」
デウス「まあまあ、細かい事は気にしない。ね?」
「……コロス」
「ぴっ」
くそ、体があれば一発かましてやるのに。他人事だからって言い方がいちいちムカつくんだよ。
……待てよ。
*「おい金」
デウス「あ、それ私の事?まあいいけど……何?」
「この際、ここに至るまでの過程はすっ飛ばしてやる。なんか面倒くさいからな」
「それはどうも。で、何かな?」
「……俺に、
“何をさせようとしてる”んだ?」
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