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「ももの唇って、柔らかいよね。
それに、凄く甘い。何でだろうね。」
私が赤面する様子を、遊李は楽しそうに、見ている。
この人の、こういう所が苦手だ。
そして、一歩間違えれば、嫌いに繋がる。
「ねぇ、もっとしたい。ももとのキス。」
「む、無理です。これ以上したら、私どうなるか....分かんない。」
って、自分も何か流れで変な事を言ってるような。
狭い車の中、逃げられないこの状況。
私よ、もうちょっと考えてから、発言しようじゃないか。
「俺の理性が壊れるから、ちょいタンマ。」
私の顔の方へ、右手をパーにして突きだし、左手で顔を隠す遊李。
もしかして、照れてる?
あのエロくて、ドSな遊李が?
何か、嬉しいかも。
こういう顔も、素直に見してくれる彼。
可愛い....そう思えてしまった。
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