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「ふふ。」
「何で笑うんだよ。」
「だって、何か可愛いなって。」
「可愛い?.....ふーん。」
あれ、何か私余計な発言しちゃったかな。
遊李の顔、さっきとは違って真顔になってるし。
「んじゃ俺は、ももの可愛い所、もっと見たいな。」
そう言って彼は、私の右手を握り自分の口元に近づけた。
えっ?何をしようとしているの?
「ペロッ。」
な、舐めた。
私の手を舐めてる。
「何やってるんですか。汚いですよ。それに傷口に付いたらバイ菌が。」
「だって、ちゃんと消毒してなかったから。俺が消毒してやるよ。」
そういう問題じゃないんだけど。
それに、舐め方が何かイヤらしい。
指先をくわえられたり、掌を舐められたりする度に遊李の舌が絡み付くように感じて、異様にドキドキしてしまう。
「んっ。」
何なの今の声。ありえない。
気持ち悪いと自分で、思ってしまう。
「へぇ。ももって手が感じやすいんだ。もっと教えてよ俺に。何処が感じるのか。」
耳元で、そんな発言しないでよ。
この、変態。
はぁ、それを声に出したいけど、喉で詰まってしまう私がいる。
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