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ユウリア
「瑠璃、隣街のリヴァルは最近危険らしいよ。なんでも、殺し屋が出て、その跡はなにも残らないんだって」
瑠璃
「……そうなの。」
ユウリア
「だから、勝手に出歩かないでね。僕は──…、追えないから」
瑠璃
「車椅子だから?」
ユウリア
「…………。何かあっても、この足じゃ君を守れない。」
瑠璃(M)
「車椅子に乗りながら、剣を使って私を守ったくせに──」
殺し屋①
『追えー!まだそんな遠くにゃ行ってねえ……!!引きずり出せ!』
瑠璃
『──…迂闊に踏み込みすぎるなんてね。失敗だわ』
殺し屋②
『俺たちから逃げられると思うなよ……!』
瑠璃
『ひゃっ……!な……、上から』
殺し屋②
『このテリトリーに紛れ込んだ自分に後悔しな!』
瑠璃(M)
『この手負いで……防げる?いや、無理……』
ユウリア
『伏せてッ!!低く……ッ!』
瑠璃
『────……ッ!?』
瑠璃(M)
『突然響いたその声に押されるように伏せていた』
ユウリア
『!!ハァァァアア!』
──殺し屋②を斬る。
ユウリア
『……っとと……車輪勢い良く回しすぎたかな……。大丈夫?お嬢さん』
瑠璃
『────……。』
瑠璃(M)
『足をまともに動かせない人間に助けられていた。次のターゲット、自ら……わたしを……。』
ユウリア
「瑠璃?」
瑠璃
「……なんでも、ない。」
ユウリア
「そっか。」
瑠璃(M)
「なんで、そんな笑顔で、私の名前を呼ぶの?」
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