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瑠璃
「貴方は、その兄に……刺されたのに……なんで……?なんで笑うの?」
ユウリア
「嬉しかった……声が…聞けて…僕は……兄さまに……ただ……」
瑠璃
「……やだ……また、会えるから……そんなこと言わないで……ッ」
ユウリア
「瑠璃も……泣いて……表情…ついたね………良かった」
瑠璃
「良くない!こんな気持ちになるなら、いらなかった!……だから、お願い……お願いユウリア!起きてよ……死なないで……やだぁ!」
ユウリア
「瑠璃が……次、笑えたら…良いね……。る……り」
──ユウリアが目を閉じる
瑠璃
「やだぁ!ユウリア……やだ……ッ!起きて……ねぇ起きて!」
小鳥
「それは恋?愛?」
瑠璃
「……え」
小鳥
「君が手にいれたのは、愛?永久に叶わない……」
瑠璃
「こんな気持ち、いらなかった……」
小鳥
「それは、ユウリアが悲しむよ」
瑠璃
「もういないのに?」
小鳥
「ユウリアは、生きることを何よりも望んでた。明日へしがみつくこと。未来への希望。」
瑠璃
「うそ……信じない。信じない!」
小鳥
「泣いても魂は還らない。君の未来は、君が決めるもの。ユウリアは、君を守って死ぬことを決めた。なら、君は?生きるの?死ぬの?君が決めて」
瑠璃
「わたしは……」
瑠璃(M)
「短い間だったけど、ユウリアはたくさんのことを私に教えてくれた。私は、たくさんのことを知った。でも───」
瑠璃
「ユウリア……わたし、わたしね……貴方が好きだったみたい……こんなにも、溢れて止まらないの……。」
瑠璃(M)
「だからね、ユウリア。」
瑠璃
「向こうで、会いましょう。」
──自分の刀で首を斬る。
瑠璃(M)
「待っていて。今、会いに行くから。」
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