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「こんだけ殴られてたら大丈夫ってレベルじゃないな。俺の知り合いの病院で検査してもらった方がいい」
津川は後から駆けつけた警察たちに朱の華のことを任せ、美千留の横にしゃがみこむ。菫は美千留の頭をそっと撫でる。冷たい手が殴られて熱くなった体には心地好い。
「さてと、ちょっと手伝ってくれねぇか?」
津川は立ち上がり、蒼の剣の仲間に声をかける。警察たちは朱の華の団員たちを逮捕して、蒼の剣には手を出していなかった。津川がどれだけ仲間から信頼されているか、美千留には分かった。
「お休み、お姉さん」
菫にそう言われると美千留はゆっくりと目を閉じる。そして、直ぐに深い眠りへと落ちていった。
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