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あれから無言の間が約30秒くらい続きそろそろ龍太も限界が近いようだ
『このバリアが破られたら思いっきり走って逃げろ 大通りまで出れば奴らもうかつに手は出せないはずだから…』
龍太の言葉が弱々しい
ああ 俺も戦えたらな……
龍太も1対1で戦えたらきっと五分五分くらいにはなっていただろうに
俺がいたから
俺を守っているから
悔しい
俺も戦いたい
けど………
よくわからないけど、こんな特殊能力者たちになんの取り柄も武器もない俺じゃあ……
くそっ、俺にもなんか能力があればぁ~
『おい!勇輝どうした!?』
『え?』
そういえば、さっきから体が熱い気がしていたが
目を開けて自分の体を見渡してみると……
………燃えてる………
『おい、大丈夫か勇輝。くそっ、バリア張ってんのになんで!』
『龍太、大丈夫みたい。これそんなに熱くないみたい…』
『え!? じゃあお前もしかして覚醒したのか?!』
覚醒?能力が使えるようになることを言うのかな……
ん?なんだか頭がぼんやりしてきた
『龍太~ やっぱり俺、大丈夫じゃないかも』
バタッ
俺はその場に崩れるように倒れてしまった
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