剣士「大丈夫かい、アンタ」女剣士「なぜ助けたのです?」

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女剣士「侮られて黙っていられるほど気は長くありませんが」 女剣士「戦意のない者に刃を向け続けるほど、愚かでもありません」 女剣士「先ほどのチンピラへの突き、手加減したものでしょうがかなりの鋭さでした」 女剣士「あなたとは是非とも全力で戦ってみたかったのですが、残念です」 女剣士「さようなら……」ザッ 剣士(た、助かった……)ホッ 剣士(でも……なんだか後味悪いな) 剣士(それに剣の実力は俺に引けを取らない……) 剣士「待てっ!!!」 女剣士「はい?」クルッ 剣士「なあ、俺と一仕事やってみないか?」 女剣士「!」 剣士「俺はアンタを侮ってなんかいないし」 剣士「ましてや侮ってる奴に、仕事の協力を頼むほどバカじゃねえ……」 剣士「どうだ?」
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