694人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
女剣士「どうだ、といわれても」
剣士「え?」
女剣士「仕事の内容を聞いてもいないうちから、とても返事などできません」
剣士「あっ……そ、そりゃそうだよな、悪かった」
剣士「えぇっと……かいつまんで説明すると、ある商人の商品保管庫が」
剣士「ならず者集団に占拠されちまったから、追っ払ってくれって依頼なんだ」
女剣士「妙ですね」
女剣士「そんな商売の命運にも関わるような一大事、なぜ国の兵士に頼まないのです?」
剣士「……実は商人っていうのは、武器商人なんだ」
剣士「かなり非人道的な、法に違反するような刀剣類も取り扱ってるらしい」
剣士「国なんかに頼んだら、自分の首を絞めることになりかねないんだ」
剣士「それでなくとも、今王国軍は無数の派閥ができてゴタついてるって聞くしな」
女剣士「そういうことでしたか」
最初のコメントを投稿しよう!