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「気に入った。お前の物になってやる」
王子様はあたしの顎をクイッと持ち上げると、笑った。……思考停止。周りの女達が「イヤー」とか「嘘―」とか悲鳴を上げている。
「ど、どうしてあたしなの?」
ドキドキしながらあたしは訊ねた。王子様はあっさりと答えた。
「お前が一番、姫っぽいから」
ギャーと周りからの悲鳴。あたしはドキドキしてものが言えなかった。た、確かにゴスロリで姫っぽい格好ですけど、まさかこんな王子様に気に入ってもらえるなんて…。
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