夢の王子様!?

15/44
前へ
/377ページ
次へ
 かなり走った後、疲れて二人で息を切らし、公園のベンチに座り込んだ。 「なんとか、逃げきれたな」  ハァハァと肩で息をしながら、咲夜が言った。 「いつもこんな逃げてるの?」  あたしが訊ねると、咲夜は頷いた。 「いつもこうだよ。ったく女達ってなんで群がるのが好きなんだろ?」  咲夜の言葉に、それはあんたが綺麗過ぎるからでしょ。と答えてやりたかったが、あたしは 「大変なのね」  とだけ言った。
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

209人が本棚に入れています
本棚に追加