せめてコーヒーフロートにしてくれ

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すっかりアイスは溶けて、しかも炭酸も抜けたコーラ・フロートはたっぷりミルクをぶち込んだアイスコーヒーに見えないこともない。 飲むでもなくストローを回しながら、似て非なるものにあえて騙されたくなる人の心理について思いをはせる。 シルアのどうでもいい話は続いていた。月の課金金額とそれを払うためのカードローンについて。 シルアはプロフィールでは専門学校生になっていたが、とっくに中退していて、しかもバイトすら数ヶ月していないらしい。 要するに無職でニートで穀潰し。 その上、一人暮らしで、生活費は仕送りとクレジットに頼りきりというからお先真っ暗。 それをほとんど危機感を感じていないような話ぶり。もはやこいつは死んだ。むしろ死んでる。 シルアはごついつけまつげを必要以上にパチパチやりながら、いかにソーシャルゲームサイトがおもしろく心の支えか力説し、自分の自堕落さの正当性について語る。 「ランキング上位にいこうと思ったら仕事なんかしてらんないよ。アイテムもお金かけないと全然時間が足りないし。お友達とのやりとりだって時間がかかるの。由美子は毎日50人とはお話してるんだよ。でも、女の子はぜんぜん絡んでくれないんだぁ。寂しい。男の人はみんな優しいし、なぐさめてくれるのに。女の子はいじわる」 男に媚びまくりのシルアこと、中島由美子はいわゆる「女に嫌われるタイプ」の要素をかき集めてできている。 課金狂いの無職ニートで借金ありで男に媚び媚びでだらしない。 友達になりたいやついるのか? 結局、やり逃げ目的の男くらしか相手にしなくて、だから必死こいて男に媚びて頭と股を緩くしているのかもしれない。 つけまつげもイタい若作りも
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