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「もしもし、母さん。悪いんだけど保育園に迎えに行ってくれない?」 『今日は仕事休みじゃなかった?』 「そうなんだけど、ちょっと出掛けてて……。また熱出したみたい」 『仕方ないね、早く帰ってやんなさいよ』  母に助けられながら子育て中。  男に心奪われている場合ではないが、彼は私の心の支えであり、水や酸素よりも必要な存在。 ……そんな風に想える存在は子供だけ、それが母親の在るべき姿。  そうありたい、そうならないといけないと脳の表面は指令を出すのに、深部の原始が女を出す。  完全なる依存……。
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