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「うっ、うえ…、ぅうっ」
一通り吐き終わって泣きじゃくる。
扉の向こうで春斗が何か叫んでいる。
深呼吸をして少し呼吸を整えた。
「…は、るとっ、!ごめん…帰って。」
「ゆう!?なんで?どうしたの?ゆ…」
「帰れって!!!!」
俺が叫ぶと少しして春斗が出ていった。
これでいい。
なにも話したくない。
もう会いたくもない。
…………嘘、
本当は会いたい。話したい。春斗の笑顔が見たい。
だけど真実を知るのは怖い。
だから会わない。
もうこれ以上は耐えられない気がしたから。
「春斗、ばいばい。」
小さく呟いた。
頬をつたったのはやっぱりまた涙だった。
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