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バスタオルで体をふきながらふと鏡に目をやる。
「…酷い顔。」
目が腫れてとにかく酷かった。
…春斗とは自然消滅かな……。
どこか他人事のように思えたがやっぱり辛くて頬に涙が伝った。
無理矢理涙を引っ込めてベッドへ戻った。
特に見たい番組もなかったが無意味にテレビをつけて携帯に目をやる。
着信10件と受信メール7件。
全部春斗からのだった。
「………っ、」
怖くてメールも開けない。
そのまま携帯をおく。
布団を頭までかぶりテレビの音量を少しあげた。
もうこのままいなくなれたらいいのに。
静かな部屋にテレビの中の人たちの楽しそうな笑い声だけが響いていた。
そして俺はまた静かに目を閉じた。
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