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「……アホ子が居るなら、終わりまで居るよ。」
また『アホ子』言うし……。
「ふーん」
長沼の呼び方は、もうスルーした。
相手にするから、言うんだ、きっと……。
そう思って、再び宿題に取り組む。
「ねー、怒んないの?」
暫くして長沼が言った。
「何を?」
「名前、ちゃんと呼んでないんだけど?」
「もーいい。好きに呼べば?これからは無視するし」
顔も上げずに返事した。
「無視されんのは、嫌だな……。」
「じゃあ、止めれば?
長沼にキレてると、ますます縁遠くなっちゃいそうだから、無視するって決めたの」
「……好きな人、いるの?」
「いないけど?」
「じゃあ、彼氏もいない?」
「……悪い?」
「ううん」
。
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