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「もー…何？
今、読書中のなんだけど？」
仕方なく、目は本から離さず返事した。
「……何だ。昨日の事、怒ってんのかと思った。」
ホッとした声で長沼が言った。
一応、気にしていたらしい……。
「何？昨日、何かしたの？」
長沼に楽しそうに問い掛ける工藤くん。
「んー？昨日、キ…」
「で、何っ？」
まさか報告する気じゃないでしょうね？と、不安になって長沼の返事を遮って聞いた。
「あ、ああ、えっと、シャーペン余分に持ってない？」
本来の目的を思い出した長沼の用事は、いつもと同じ、忘れ物を借りに来た事らしい。
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