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「……豊崎、授業始まってるよ。」
隣から工藤に小声で話し掛けられた。
慌てて顔を上げれば、めっちゃ先生が睨んでいた……。
やばっ。
「先生…豊崎、ちょっと調子悪いみたいだよ。」
気を利かせて工藤くんが、ごまかしてくれる。
「そうなのか?大丈夫?」
それを聞いて、心配顔になった先生に申し訳なく思いつつ
「…今のところは…」
と、気分が悪いフリをして応える。
「そうか、無理するなよ」
「はい……」
その時間は怠そうなフリをしてごまかし続けた。
……無駄な労力を使ってしまった。
。
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