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「樹は、別に気にしないと思うけど? 話、遮ったの豊崎だったし。」 それは、そうなんだけど……。 こんな話、千春にならまだ打ち明けられるけど、長沼の友達である工藤くんに私が話すのは……。 工藤くんは私が気軽に話しかけれる唯一の男子だけど、さすがに、こーゆーのは、話しづらい訳で……。 「どうせ樹に告られたんだろ? んで、『キ』と、くれば……だろ?」 工藤くんは、自分の唇に人差し指を押し当てて、チュッと離した。 投げキッスの様にも見える仕種に「うっ…」と、言葉に詰まる。 「で?どうすんの?」 楽しそうな工藤くん。
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