132人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
「どうって……どうすればいい?」
上目遣いに問えば、呆れ顔。
「それ、俺に聞くの?」
「だって……。」
「ふーん。悩んでんだ?樹の気持ちは俺、気付いてたけど、豊崎には絶対届いてないって思ってた。
だって、樹、ガキだから。」
「私は全く知らなかったよっ!
もー有り得ないって思ってたよっ。だけど……。」
再び机に突っ伏した私の頭を工藤くんが優しく撫でる。
「まぁ、じっくり考えたらいいんじゃない?
あんな態度で、即刻フラれなかっただけでも俺的には奇跡だと思うよ。」
だよね?
私もびっくりしてたとは言え、こんなに悩むなんて思って無かった。
あの時、パニックにならなかったら、きっと何も考えずに断ってたと思う。
時間が経てば経つほどに、どうすればいいのか解らなくなってしまった。
。
最初のコメントを投稿しよう!