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「おいっ、何、マホ子に触ってんの?」
突然、上から聞こえた長沼の声にびっくりしたけど、顔を合わせ辛くて、聞こえないフリして俯せたままでいた。
「ん?豊崎 調子悪いんだって。」
顔を上げない私を気遣ってか、工藤くんは、動じる事無く答える。
「え?大丈夫なの?保健室行く?」
心配そうな長沼の声に、申し訳なく思いつつ「…大丈夫。ちょっと寝不足で……。」と、そのままの体制で答えた。
「そうなの?ちゃんと寝ないとダメだぞ」
ポンポンと、私の頭を軽く叩きながら言う長沼。
何か、今まで喧嘩ばっかりしてたから、優しくされると、何か困る……。
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