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「……何、こんな所で堂々と告白してんの?長沼くん。」
からかい口調の千春の声に、今置かれている状況を把握して、更に顔が暑くなる。
「本当の事だから、別にいいんじゃない?」
当の長沼本人は、あっけらかんとしていて、私一人でパニックになっていた。
うわぁー、この人…めっちゃ素直なの?
それともド天然?
いやぁ、有り得ないんですけどぉ……。
「だってさ?真帆。」
「へ?」
急に話を振られても、何と返せばいいのか解らない。
「いや……あの、本当に大丈夫だから…。
お友達と、遊びに行って下さい。」
恥ずかしくって、どうしていいのかわからなくて、その場を飛び出した。
真っ正直に気持ちを伝えてくれる長沼は、本当に私の事を想ってくれているんだって、やっと信じる事が出来た気がする。
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