132人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、お待たせしましたっ」
「そんな、慌てなくても……。じゃー、帰りますか。」
苦笑いの長沼に着いて行く。
昨日も一緒に帰ったけど、慣れない感じが恥ずかしい。
つーか、別に彼カノじゃないし……。
「マホ子、そんな後ろにいたら、一緒に帰ってる事にならないだろ?」
意識して少し離れて歩いていたのに、振り返った長沼に注意されてしまった。
「いえ、ちゃんと着いて行くんで、お気になさらず……。」
「ははっ。何だそれ」
足を止めて笑う長沼。
初めて見た長沼の笑顔に目を奪われてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!