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「真帆、帰るぞ」 「あ、うん」 長沼とは毎日一緒に帰っている。 長沼は、私を「真帆」と普通に呼ぶようになったけれど、後は今までと変わらない日常。 「あ、今日、本屋に行きたかった。」 気に入った小説の続編の発売日だと思い出し告げれば 「あ、俺も欲しい本あった」 と、長沼が言った。 二人、本屋へと寄り道をして、それぞれ別の場所へと向かう。 私は欲しかった小説を手にして、長沼の居るであろう、コーナーへと移動した。 あ、いた……。 目的の場所に長沼はいたけれど、そこには、彼と楽しそうに話す女の子もいた。

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